踏みしめた足跡のように、
卵を投げつけた壁のように、
生きてきた軌跡に、痕跡は残される。

世界との摩擦でついた傷が、あなたという存在の輪郭を形作る。
傷は交流の記録であり、良くも悪くも、
絆となって世界とあなたを結びつけている。

「消えないように、傷つけてあげるよ」猫になりたい
草野マサムネ

私があなたと思って見ているのは、あなたの残像にすぎない…
足あとがあるのに、歩いている姿が見えない人のように。

私は、私の足あとによって、私がどんな人間なのかを知る。
あらかじめ確立している「私」がどのように歩くか、ではなく、
歩いた「足あと」が「私」へと生成されていく。
言葉も買い物も同じ。

生成面では、一時的に
ゲシュタルトが崩壊して、同一性が失われ、
それからまた安定した状態になる。

見たり、食べたり、触れたり、
世界を感覚するたび、そんな変化はいつもあるのに、
私たちは、朝、目を覚ました時のように、
いつも「同じ自分」だと素朴に信じている。

あなたと一緒にいる時に感じたこと、思いついたことを基本に、
言葉を発し、行動することで、
そこで生成される言葉や行為に「今、この瞬間の、あなたと私」が織り込まれ、
同時に「他の誰でもない、あなたと私」が生成される。

あなたがいなければ、この私にはならなかった。
あなたは、私の一部である。

https://twitter.com/#!/casiomasasi

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