アルシュの男たちを、僕は誇りに思う
アルシュの女たちが、あなたを魅了する
アルシュの集会では、アルシュの服装で着飾る
アルシュの宗教では、それは特別なことではない
アルシュの料理は、ついつい食べ過ぎてしまう
アルシュの歴史は、アルシュに都合よく書かれている
アルシュの音楽は、君の気持ちを落ち着かせる
アルシュの言葉だけは、どうしても聞き捨てならない
気がつくと、僕は無数のアルシュに囲まれていた
アルシュでは無いものを見つけられなくなっていた
でも、アルシュってなんだ?
アルシュという事物は存在しない
そこには、特定の傾向を「ある種」と呼んでいる自分がいるだけだ
だから僕が消えれば、アルシュも一緒に消えてしまう
そんなことを僕は思う
アルシュの気分の日曜日に